27日午前10時15分ごろ、沖縄県本部町山川の本部港渡久地地区の山川漁港で、出航しようとしたプレジャーボートが何らかの原因で爆発し炎上した。乗っていた50~80代の男女5人が、やけどや骨折などの重傷を負ったが命に別条はない。

爆発後、船体後部から炎と黒煙が立ち上るプレジャーボート=4月27日午前10時20分ごろ、本部町の山川漁港(提供)

プレジャーボートが爆発した現場

爆発後、船体後部から炎と黒煙が立ち上るプレジャーボート=4月27日午前10時20分ごろ、本部町の山川漁港(提供) プレジャーボートが爆発した現場

■爆発したのは…

 名護海上保安署などによると、観光のため来県していた静岡県の60代の男性船長と、知人の男女4人が乗ったボートが沖に出ようと約10メートル航行したところ、何らかの原因で船体後方部分の燃料庫付近が爆発したという。船長の男性がドクターヘリで本島南部の病院へ、他の4人が本島北部の病院へ救急搬送された。

 爆発したのはプレジャーボート「クマサン007」(最大搭載人員15人、3トン、長さ7・38メートル)。衝撃で70代の男性2人が海上に飛ばされ、残された船長含む3人はさらなる爆発を避けるため船長の判断で海へ飛び込んだという。5人はライフジャケットを着用していた。

 同署は、付近にたばこや花火など燃焼物がないことから、電気系統のトラブルを視野に原因を詳しく調べている。マリン事業者の有志らが同日夕、クレーンを使って沈没したボートを引き上げ、撤去した。

 運輸安全委員会は同日、船舶事故調査官3人を沖縄に派遣することを決めた。28日以降に現地調査する方針。

■目撃者の証言は…

 「ドーン」。本部町の山川漁港に、打ち上げ花火のような大きな爆発音が響いた。釣りを楽しもうと同港を訪れていた比嘉優斗さん(21)と崎原加也さん(21)=いずれも西原町=がすさまじい爆発音に振り返ると、海上の船体から炎と黒煙が立ち上っていた。

 船の周囲には投げ出された乗員らが浮かんでおり、2人は近くにいた数人と救助に急いだ。救助された乗員らはそれぞれ手や足、腰に痛みを訴え、船長の男性はやけどを負い、足の広範囲が赤く腫れていた。

 消防車やドクターヘリ、警察車両などが駆け付け、辺りは一時騒然となった。崎原さんは「原因が気になるが、全員の命に別条がなくてほっとした」と安心した様子だった。