[法務・税務の専門家がもめない相続教えます](3)

 子どもが4人いるAさん夫妻。心身ともに衰えを感じ、相続について考え始めた。子どもを集め、「自分たちで財産の分け方を決めてほしい」と伝えると、仲が良かった子どもたちは分け方を巡り、もめてしまった。その矢先、Aさんが亡くなり、家族は分け方について話し合ったが、まとまらずにもめたまま相続税の申告・納税期限の10カ月目を迎えた。

 結局、家庭裁判所での調停手続きを経て法定相続分(法律で定められている相続割合の基準)で分けることとなった。節税効果の高い配偶者控除や小規模宅地の特例が使えず、弁護士費用もかかってしまった。...