2018年に始まった沖縄県伊平屋村の田名漁港しゅんせつ工事などを巡り、村職員の職務怠慢や公文書偽造が原因で村財政に損害を与えたとして、村民8人が伊礼幸雄村長に賠償するよう村に求めた住民監査請求で、村監査委員は27日付で勧告を出した。「村民への裏切り行為と受け取られても仕方ない」として、請求額通り8680万円を村に支払うよう伊礼村長に求めた。

伊平屋村役場

 監査委員は勧告で、補助金の割り当て内示から村の事業着手まで7カ月かかっていることについて、「この遅れは異常だ」と指摘。県の補助金交付要綱にも違反しているとした。

 また、県への文書に村の担当職員が無断で村長印を押したと認定。「公文書の偽造であり、刑事事件に当たる。発覚した時点で告発するべきだったがしていない」と村の組織体制を批判している。

 勧告は、村長に5月26日までに必要な措置を講じるよう求めている。監査請求した西銘仁正さん(73)は「村長は真摯(しんし)に受け止めてほしい。対応次第では住民訴訟も検討する」とコメント。伊礼村長は「(監査報告書を)まだ読んでいないので現時点ではコメントできない」とした。