沖縄現役最古の劇場「首里劇場」(金城政則館長)が成人映画専門の映画館に幕を下ろし5月1日から昭和の名作を上映する“名画座”として再スタートする。金城館長(66)は「小さい時に見た映画をこの劇場で上映するのが夢だった」とし、「懐かしの銀幕スターを見ながら、青春時代の思い出をよみがえらせて」と胸躍らせる。

昭和の名画座として再スタートする沖縄現役最古の劇場「首里劇場」

名画座としての再スタートを心待ちにする金城政則館長。5月1日から吉永小百合さん主演の「あゝひめゆりの塔」を上映する=那覇市の首里劇場

昭和の名画座として再スタートする沖縄現役最古の劇場「首里劇場」 名画座としての再スタートを心待ちにする金城政則館長。5月1日から吉永小百合さん主演の「あゝひめゆりの塔」を上映する=那覇市の首里劇場

 1950年に開館し、映画や沖縄芝居、地域の発表会の場など憩いの場として親しまれてきた。スクリーン横の舞台花道に当時の面影がしのぶ。舞台裏には劇団員が炊き出しで使ったとされる「かまど」も残っている。「乙姫劇団が上演した際は観客がいっぱいだったと親が言っていた」

 70年代に入り、成人映画を上映し始め、その比重を高めていった。しかし、デジタル化など時代の変化とともにニーズは減少。新作も配給されなくなった。

 そこで、成人映画の上映は今年1月いっぱいで終了し、念願だった昭和の名作を上映することを決めた。

 再開を飾る1本目は、吉永小百合さん主演の「あゝひめゆりの塔」を1~14日まで上映。15日からはマリリン・モンロー主演の「ナイアガラ」を上映する。

 「観客は1回で多くても20~30人ぐらい。3密(密閉、密集、密接)もなく、換気もばっちし」と金城館長。「上映時間ごとの入れ替えはなく、昼夕続けて見てもOK。昭和の匂いがする劇場で好きな昭和の映画を存分に楽しんで」と呼び掛けた。

 入場料は男性800円、女性・小人(3歳~中学生)・障がい者500円。