琉球大学工学部教授(沖縄県)にベンチャー企業「H2L」創業者で早稲田大学前准教授の玉城絵美さん(37)が就任した。4月1日付。同学部で初の女性教授となった。玉城教授は「工学系の女性教員や学生はまだまだ少ない。女性が活躍できる場をつくっていきたい」と抱負を述べた。

琉球大学工学部の初の女性教授となった玉城絵美教授=4月26日、西原町・琉球大学

 玉城教授は1984年、北谷町出身。琉球大学工学部を卒業後、筑波大学大学院、東京大学大学院を修了。コンピューターで人の手を自由に動かすことができる装置「ポゼストハンド」を開発し、米誌タイムの「世界の発明50」に選ばれた。内閣府沖縄振興審議会の委員を務めるなど多方面で活躍している。

 琉大教授への就任は公募がきっかけ。「母校に恩返ししたい」と決意した。理系の女子学生が少ないことを憂慮し「私が学部生だったころは1割程度で、今もほとんど変わっていない」と指摘。「女性教員がいれば心強いと思う。多様な人材を育成するためにも学生をサポートしていきたい」と意欲を語った。

 西田睦学長は「女子学生が理工系に進んでどこに就職するんだという人もいて、世の中には無意識の偏見がまだある。女性が活躍する領域に制限はなく、女性の力が必要だ。学生のお手本となって活躍してほしい」と期待した。

(写図説明)琉球大学工学部の初の女性教授となった玉城絵美教授=4月26日、西原町・琉球大学