[ND新提言 抑止一辺倒を越えて](上)

 シンクタンク「新外交イニシアティブ(ND、猿田佐世代表)」は3月、外交安全保障全般にわたる政策提言を初めてまとめた。沖縄の過重な基地負担は「日米同盟の最大の不安要素」と指摘している。さらに日米軍事一体化が進み、米中の戦争に巻き込まれるという「同盟のジレンマが現実化する危険が増大している」と強調。日本が軍事的な技術論に傾斜することに警鐘を鳴らした。執筆者でND代表の猿田氏と中京大学教授の佐道明広氏、防衛ジャーナリストの半田滋氏に寄稿してもらう。

【上】米中対立の緩和 日本が導け 猿田佐世代表
【中】軍事のみで安全は図れず 佐道明広氏
【下】台湾有事回避へ努力を 半田滋氏

 新外交イニシアティブ(ND)は先日、安保提言書「抑止一辺倒を越えて-時代の転換点における日本の安全保障戦略」を発表した。中国が力をつけるにつれ、日本では軍事力強化の大合唱で、対話から平和をつくり出そうという声はかき消されている。...