沖縄県衛生薬務課は1日、名護市の特別養護老人ホームで、施設内で調理した給食を食べた40~90代の男女11人がサルモネラ属菌による食中毒を発症、1人が死亡したと発表した。県内で食中毒による死亡例は2011年以来10年ぶり。同課は同施設を1~2の両日、営業停止処分とした。

 給食を食べたのは施設職員や入所者ら179人。4月14~23日に11人に下痢や発熱などの食中毒の症状が出て5人が入院した。26日、入院していた80代男性の死亡を確認。4人は回復しており、現在は退院や退院調整中という。同施設は4月28~30の3日間、営業を自粛していた。

 施設の届け出を受け北部保健所が21日から調査。「春雨のあえ物」と、有症者7人、調理従事者3人の便から検出されたサルモネラ属菌の血清型が一致し、食中毒と判断した。

 同課は原因について「食材を加熱しておらず、菌が食品を汚染した可能性がある」とした。サルモネラ属菌の潜伏期間は6~72時間。吐き気や腹痛、下痢、38度前後の発熱が主症状で、多くは1週間以内に完治する。死亡例はまれという。