米軍人との交際トラブルの相談に応じる活動を始めて今年で15年を迎えるスミス美咲さんが4月、一般社団法人「国際家事相談支援アソシエーション」を立ち上げた。米軍絡みの家庭トラブルに特化した裁判外紛争解決手続き(ADR)機関の必要性を訴え、将来的にはADR推進法に基づいた認証団体を目指す。(政経部・伊禮由紀子)

活動から今年で15年を迎えた「ウーマンズプライド」のホームページ(提供)

 設立は4月15日付。米軍関係者との交際や結婚トラブルを巡っては、基地内外で法体系が異なることなどから、当事者だけで解決するのはハードルが高い。米軍基地内の相談機関は、国際家事調停の役割は担っておらず直接的な解決にはつながりにくいという。日米地位協定で保護され、国内法に基づいた財産の差し押さえなどができない米軍人・軍属との交渉は複雑で、泣き寝入りする日本人女性も少なくない。

 スミスさんは、沖縄国際大学大学院で国際家事について調査研究し、2月に修士論文をまとめた。「米軍関係者とのトラブルは当事者だけの問題ではなく、米軍基地から派生する沖縄特有の問題として認識するべきだ」と訴える。

 相談体制の在り方について、法律や心理学などの専門家が対応する県と在日米軍の連携相談窓口を設置した上で、米軍絡みの家庭トラブルに特化した国際家事民間調停センターを開設し、調停人による当事者間の問題解決に取り組むシステムの構築を提言している。

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