読後まず「よくぞ出版してくれた」と感謝の気持ちがこみ上げた。薬物問題の偏見を払拭(ふっしょく)しようと活動してきた評者ですら衝撃的かつ未知のことばかりだった。  親しい人に薬物依存症者を持った経験があると、薬物への反応は二通りに分かれる。依存症者を助けたいと思う人と、憎しみを募らせる人。