沖縄県の今帰仁村歴史文化センターのエントランスホールに1枚の水彩画が掛けられている。作者は村出身の画家、正子・ロビンズ・サマーズさん(享年88)。戦前、貧しさ故に3~4歳で辻遊郭に売られ、親元から引き離された。交流が深かっためいの運天睦子さん(72)=那覇市=によると、正子さんが自らと母をモチーフにしているという。絵の中の少女は母に寄り添うようにしながらも寂しげ。視線は、正子さんが生前に愛したという今帰仁城跡に向けて飾られている。(北部報道部・粟国雄一郎)

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 水彩画は、正子さんが亡くなった後の2017年、同センターで開かれた正子さんの絵画展に出品されていた。所蔵していた運天さんが「見る度に胸が引き裂かれそうで、持ち帰るのがつらい」と、...