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暴力事件で外出を警戒する日本人も コロナ禍のフランス、ワクチン接種は広がっているが…

2021年5月10日 16:47

[ワールド通信員ネット]@フランス

薬局の横に建てられた、ワクチン接種のためのテント。薬局内ではコロナの検査を行っている=フランス・パリ

 【久高泰子通信員】フランスは4月15日、ついに新型コロナによる死者が10万人を超した。同日現在の感染確認者は530万人以上。4月2日からの3回目の外出制限にもかかわらず、1日の新規感染者は平均3万人前後の状態が続いた。昨年暮れの一時期、1日の新規感染者が5万人以上に達したことがあり、1月に3度目のロックダウンが予想されていたが、経済的破綻を懸念し、政府は4月初めまで、決心できずにいた。

 4月中旬の日本と仏国のコロナ状況を比較すると、人口が日本の半分程度の仏国は日本の10倍以上の罹患(りかん)率。野党は政府のコロナ対策の遅滞、政策の緩慢を糾弾している。医療従事者は全く疲労困憊(こんぱい)。人数が足りず、退職者やコロナ感染者でも働かざるを得ない悪状況下にある。

 政府は最大のパンデミック対策はコロナ予防接種だと、3月以来ワクチン接種を開始。病院や薬局、スタッド・ドゥ・フランス等の競技場等の大広場、駐車場等で接種を促進。医療従事者はもとより、55歳以上の教職員、警察、消防員等に接種を拡大しつつある。夏までには若者や学生にも拡大する予定。

 ワクチン接種歴を海外渡航時に証明する「ワクチンパスポート」導入には反対意見が多く、接種者は希望者のみ。4月中旬時点で、1200万人以上が第1回のワクチンを受けているが、パンデミックが収束する様子は見えない。アストラゼネカのワクチン接種で、3月末に仏国で24歳、38歳、63歳の人が血栓症で死亡。このワクチンのみならず、一般にワクチンに否定的な声も少なからず聞かれる。100万人に1人の割合で副反応などで死者が出現しようと、多くの人が救われる利点をてんびんにかけ、このワクチンの使用を続けている。

 コロナ発生以来、日本人が中国人と間違われ、暴力を受ける事件が何件か発生し、外出を警戒する日本人もいる。

 県系人の初代世代はシニアの年齢となり、ワクチン接種を受けるか否か、どのワクチンが安全なのか、など情報を収集し、交換し合ったりしている。

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