沖縄闘牛界の人気実力牛を網羅した「第114回春の全島闘牛大会」(主催・沖縄県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が、コロナ禍の中、入場者を制限して開催された。

 昨年は「春の全島」が中止を余儀なくされたが、闘牛関係者は新型コロナ感染防止対策を強化しながら、「秋の全島」をはじめ、今年の正月からは予定通りに闘牛大会を開催してきた。大会主催者の感染防止対策への尽力と闘牛ファンの協力などもあり、幸いなことに闘牛大会での新型コロナの感染者は確認されていない。今回も入場口での検温やマスク着用、距離の確保などを呼び掛ける中での開催となり、前売りの入場券を持参していない闘牛ファンが渋々帰る姿も多く見られた。

 大会注目の三大タイトル戦は激戦が期待されたが、短期決着での結末にスタンドの闘牛ファンからはやや拍子抜けの声も聞こえていた。そんな中で、見応えがあったのは軽量級王者のファイティング大吉と石山聖空宝志みおりが激突したシーの3番戦。リング中央で角合わせた両牛だったが、大吉がいきなり怒濤(どとう)の押し込みで石山をリングサイドで捉えるが、尻もちをつきながらも懸命に残した石山が闘志満々の応戦。なおも攻め込む大吉の猛攻に掛け技で応戦しながら逆襲すると、スタンドが大きな歓声に包まれた。縦横に激しく動きながら攻防を繰り広げる両牛だったが、大吉が渾身(こんしん)の押し込みで石山を再びリングサイド高く捉えると、勝負あったかに思えた瞬間、石山がど根性の切り返しで逆襲。...