鹿児島県の製造所の廃業で生産中止となっていた「うめーし(箸)」の代表格「赤黄箸」が、沖縄県産品として復活した。卸元のカネナガ商事(那覇市、田川信次代表)は20日から、県内での販売を始める。復活に向けて約2年前から奔走してきた田川代表は「生産者や材料探し、色合いの調整に苦労したが、やっとここまで来られた」と笑顔を見せた。

カネナガ商事が販売する「赤黄うめーし」

県産赤黄うめーしの復活を喜ぶ、カネナガ商事の田川信次社長=10日、那覇市・就労支援センター「心輪」

カネナガ商事が販売する「赤黄うめーし」 県産赤黄うめーしの復活を喜ぶ、カネナガ商事の田川信次社長=10日、那覇市・就労支援センター「心輪」

 商品名は「元祖沖縄県産赤黄うめーし」。製造は就労支援センター心輪(しんわ)(那覇市)が担う。一つ一つ手作りで赤色と黄色の境目が波打っているのが特徴だ。天然の竹を使い、食品衛生法に適合した安全性の高い塗料を採用。1カ月に800~1000膳の出荷を見込む。

 那覇市制100周年に合わせ、20日からカネナガ商事と心輪で販売。価格は1膳入りが500円(税込み)。10膳入りは4500円(同)。インターネット販売や、大手雑貨店「ビームスジャパン」(東京都新宿)でも取り扱う予定だ。ネットやビームスでの販売価格は調整中という。

 心輪の伊集滝美所長は「誇りある仕事ができてスタッフの励みになっている。那覇市の特産品として広がれば」と期待する。

 那覇市歴史博物館に赤黄箸を寄贈する予定という田川代表は「赤黄箸の起源は分からない部分が多い。製造過程の記録を歴史的な資料として後世に残したい」と意欲を見せた。