多くの後進作家に影響を与え、昨年2月に逝去した古井由吉さん。1960年代から晩年にかけての「エッセイ」から47編を厳選し、収録する。  現実と想念、現在と過去、私と他者といった境界が失われていくような小説で知られた作家であるため、「エッセイ」と創作の違いも一般に思われるほど明白ではない。