沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備を巡っては、2014年に当時の武田良太防衛副大臣が初めて有力な候補地と説明。防衛省は15年5月、大福牧場周辺と千代田カントリークラブの2カ所を候補地に挙げ、正式に配備計画を市に伝えた。

 ところが、市の審議会が牧場周辺の地下水汚染の可能性を指摘。当時の下地敏彦市長は16年6月の市議会で受け入れを表明する一方、牧場では施設建設を認めない意向を示した。

 同省は同9月、牧場への配備を断念するとともに、千代田への配備計画を提示。同じ時期、下地市長が前年に千代田への配備を同省へ提案したことが明らかになり、市民の反発は強まった。受け入れ表明前に水面下で調整していたことに「配備ありき」との批判が相次いだ。

 同省は16年12月、宮古島駐屯地の整備費311億円を予算案に計上。17年8月に千代田側が土地売却を国と合意し、翌月ゴルフ場を閉鎖した。官報によると、閉鎖前の15年3月期決算の純損益は約4900万円の赤字だった。

 17年11月、駐屯地の整備が始まり、19年3月に部隊が新設された。