[法務・税務の専門家がもめない相続教えます](4)

 「税理士によって相続税額は変わる」というと驚く方も多いだろう。あまり知られていないが、実は本当だ。相続税の計算の際、財産をどのように評価するか、どのように分けるかにより税額が変わるからだ。例えば、土地評価には国が発表する路線価と倍率評価(路線価が定められていない地域に適用)の2種類があり、いずれかを基にする。ところが、同じ地域でも周辺環境、立地条件や土地の形状などで評価額が下がる場合も出てくる。

 税理士が評価額を下げる要因を見つけることができれば、それが相続税額に反映される。「税理士によって相続税額が変わる」とされる理由の一つである。税理士にとって実質的な価値を知るために、現場に足を運ぶことがとても大切だ。現場では、登記上の情報だけでは知り得ない事実を見つけることができる。書類上は何の問題もないような土地に見えても、例えば、道路に接していない、間口が狭く車の出入りが難しい、道路との間に高低差がある、後方が崖になっているとしたらどうだろうか? ...