新型コロナウイルス感染拡大に伴うまん延防止等重点措置で、沖縄県内で時短営業が始まってから12日で1カ月となり、再延長も始まった。打撃を受ける県内飲食店はオンライン会議ができるよう店内に大型スクリーンを用意したり、県内外の旬の魚介類を楽しめる高価格帯のランチメニューを提供したり、あの手この手で集客や売り上げ増に取り組んでいる。(政経部・又吉朝香)

会議などに店内を利用できるよう、大型スクリーンを用意した「えん沖縄久茂地本店」の又吉真由美代表=12日、那覇市

お酒と美食 わたるの台所のランチメニュー「各地より毎日変わる さしみ定食」=12日、沖縄市

会議などに店内を利用できるよう、大型スクリーンを用意した「えん沖縄久茂地本店」の又吉真由美代表=12日、那覇市 お酒と美食 わたるの台所のランチメニュー「各地より毎日変わる さしみ定食」=12日、沖縄市

 那覇市の居酒屋「えん沖縄久茂地本店」は時短営業などの影響で来客数が減少し、2020年度の売り上げは前年度比53%減となった。

 ビジネス街に立地しているため、会社員の新規客を呼び込もうと店内を会議や打ち合わせの場として使えるように4月上旬、大型スクリーンを個室やテーブル席に計8台用意した。Wi-Fi設備も整っていて、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などが利用できる。全テーブルにパーテーションを設置し、座席の間隔を取るなど、感染対策も徹底している。

 現在は午後3時から居酒屋メニューを提供しているが、今後はランチメニューも用意する。又吉真由美代表は「6月上旬には定食やティータイム用のメニューも提供できる。コロナに対応した営業スタイルをつくり上げていく」と前を向いた。

 沖縄市の居酒屋「お酒と美食 わたるの台所」は1月から営業時間を正午に変更し、1千~2千円の高価格帯の定食を用意している。1番人気は、県内外から仕入れた旬の魚介類が6~8種類が入った「各地より毎日変わる さしみ定食」(税込み1848円)。

 宮平弥店主は「飲みに行けない分、ランチはちょっとぜいたくしたいという客が増えている」と需要を見込んだ。

 那覇市の沖縄そば屋「OKINAWASOBA EIBUN」はオンライン販売にも力を入れている。「炙り軟骨ソーキそば5食セット」(税込み4950円)や自家製コーレーグースなどを用意。県外の沖縄ファンや県外へのギフト用としての購入が増えており、月に300~400セット売れるという。

 中村栄文代表は「トムヤムクンと沖縄そばがコラボした商品なども考案中。お客さんに喜ばれるような店づくりを心掛けたい」と話した。