長崎大発のベンチャー企業で、沖縄県うるま市に研究拠点を構えるAVSS(エーヴィス・長崎市、小林信之代表)と、関連会社のACTLab.(アクトラボ)は17日、那覇市松尾の国際通り沿いに「新型コロナウイルス検査センター」を共同で開設する。PCR検査と抗原検査に必要な唾液の検体を採取し、うるま市の沖縄ライフサイエンス研究センター内にあるエーヴィスの沖縄研究室で検査する。

国際通り沿いに開設する新型コロナウイルス検査センターをPRするエーヴィスの春山貴弘氏(左)とアクトラボの稲嶺達夫氏=那覇市松尾

 県内で感染が広がっている変異株の検出や抗原検査にも対応できるのが強み。検査結果を行政と共有し、流行状況の早期把握につなげる狙いもある。

 同社は昨年4月から、保健所の指示で感染者の濃厚接触者が受ける行政検査やエッセンシャルワーカーの検査を担ってきた実績がある。今年4月20日からはコロナ変異株の「N501Y」や「E484K」の検出も可能になった。

 沖縄研究室の春山貴弘統括研究員は「感染症対策にはスピード感が必要。流行状況を広域にかつ即時的に把握できるよう、県内関係機関と積極的に連携したい」と語る。

 検査料金は未定だが「できる限り低価格で提供したい」としている。将来的にワクチン接種後の抗体検査も検討している。開所日の直前にウェブサイトを開設し、予約を受け付ける。

 ウイルスに関する情報を分かりやすく紹介するパネルや検査機器などを展示した情報センターも併設。センターの運営を手掛けるアクトラボの稲嶺達夫取締役COOは「正しい感染対策を理解してもらい、感染のぶり返し防止にも貢献したい」と話した。