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もうすぐ50歳、ガレッジセール川ちゃん「復帰っ子」と呼ばれモヤモヤ 沖縄の特別な年に生まれた世代の本音

2021年5月14日 21:01

 沖縄が日本に復帰した1972年に生まれた「復帰っ子」が来年の復帰50年に向け“始動”する。お笑いコンビ「ガレッジセール」の川田広樹さん、「大御所風民謡歌手・護得久栄昇」として活躍する金城博之さんら有志が立ち上げるプロジェクト「結515」は、子どもの貧困をなくす基金や沖縄戦体験者の証言を集めたドキュメンタリー映画の製作を計画している。

■沖縄で注目を浴びてきた世代

お笑いコンビ「ガレッジセール」の川田広樹さん

 沖縄が戦後の米軍統治下から日本へ復帰する世替わりのタイミングに誕生した復帰っ子たちは、人生の節目の度に注目を浴びてきた。結515の取り組みを呼び掛けた川田さんらの友人、比嘉盛也さんは「50歳になる節目で沖縄の過去、現在、未来をつなぐ行動を起こそうと考えた」と意図を語る。

 計画は復帰っ子を中心に30人余りの仲間で取り組んでいる。子ども基金やドキュメンタリーの製作に加え、復帰50年にちなんだ50円募金、沖縄と与論島の間で復帰前に開かれた海上集会の再現など企画は盛りだくさん。活動資金はクラウドファンディングなどの活用を想定している。

 川田さんは「企画には復帰っ子の上も下もみんな集まってほしい」と語った。復帰の日の5月15日には結515の発足を発表する記者会見を予定している。

■「復帰って分かる?」「分からん」

 復帰っ子と呼ばれることにモヤモヤを感じていた-。沖縄が日本に復帰した1972年に生まれ、自らの人生と沖縄県の歴史を重ね合わせた目線で注目されてきた世代の本音だ。「自分が復帰のために頑張ったわけではない」と心の隅に違和感を残しながら人生を過ごしてきたお笑いコンビ「ガレッジセール」の川田広樹さんら。来年50歳になる節目に「今から沖縄に恩返しをしよう」と沖縄の歴史を残し、未来の子どもたちをサポートする「結515」をスタートする。

復帰企画への思いを語る川田広樹さん(中央)、金城博之さん(左)、比嘉盛也さん=10日、那覇市久茂地・タイムスビル

 川田さんの印象に残っているのは成人式。多くの人から復帰20年と重ね「おめでとう」と祝いの言葉を贈られたが「ピンとこなかった」。「友だちに『復帰って分かるか?』と聞いたら『分からん』と。だって自分が生まれた時の話ですから」と振り返る。30歳、40歳は東京で活動しながら、復帰の周年をさほど気に掛けることもなかったという。

 県内で活動するお笑いコンビ「ハンサム」の金城博之さんも同じような気持ちを抱いていた。40歳、復帰40年の際は同世代が集まるイベントを開催し600人近くが参加した。「集まって遊んで、終わりだった」

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