大弦小弦

[大弦小弦]「基地は市街地から5キロ離れていて、ヘリ・・・

2016年12月13日 07:38

 「基地は市街地から5キロ離れていて、ヘリを見たことも音を聞いたこともない」。2005年に訪ねた米カリフォルニア州オーシャンサイド市。ジム・ウッド市長は「十数年前、司令官との協議で飛行ルートを変更させた」と説明した

▼同市は第1海兵遠征軍の本拠地・ペンドルトン基地を抱える。米軍は良き隣人になることを最優先し、日々の訓練に細心の注意を払っていた。気遣うのは米国民だけでない。ハワイでは希少コウモリなどに配慮し、オスプレイが生息域を飛ばないようにした

▼一方、絶滅危惧種が多くすむ高江の森には、日本政府にヘリパッドを造らせている。オスプレイ特有の騒音や高熱の下降気流が与える環境負荷が全く解明されていないのにだ

▼先週、宜野座村城原区でオスプレイが物資をつり下げたまま飛び、住民を恐怖に陥れた。室内や洗濯物は離着陸の粉じんで赤土だらけ。米軍機は4夜連続で旋回飛行し、安眠を妨げた

▼米国で軍と地元は対等の関係だ。だが、沖縄では日本の法律に縛られない。それをいいことに今後、高江や辺野古の集落上空も平気で飛ぶだろう

▼11年前、ジム市長は普天間飛行場の写真を見ながらつぶやいた。「私は宜野湾市に住みたくない」。自国ではできないことを、沖縄ではお構いなしでやる。これを差別と言わずして何という。(磯野直)

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