「子どもの歯だそうです。大事に手に持っていることが伝わりました。それを描きたかった」と、赤木雅子さん(50)。沖縄で出会った具志堅隆松さん(67)をイラストに描いた。

赤木雅子さんが具志堅隆松さんを描いたイラスト

 雅子さんの夫で財務省近畿財務局の職員だった俊夫さんは森友問題で決裁文書の改ざんを強いられ、自死に追い込まれた。真相を明らかにするため国側を訴えている雅子さんは、世論の後押しを依頼する全国行脚を思い立ち、沖縄からスタートさせた。

 14日、具志堅さんが遺骨収集を続ける糸満市の陣地壕を訪れた。闇の中に散在する沖縄戦戦没者の遺骨。それを手作業で丁寧に掘り出す具志堅さん。雅子さんは「ああ、ここにも」と静かに見つめた。

 信念に反する改ざんを手伝わされた俊夫さんが「戦争と同じなんや」と漏らすのを、雅子さんは聞いた。国の過ちの犠牲になった戦没者の無念と、俊夫さんの無念が重なる。

 「亡くなった方のために頑張っておられる具志堅さんを尊敬しています。私も夫のために頑張りたい」。イラストの具志堅さんは、悲しみと優しさと強さをたたえた目をしている。その目は、雅子さんの目にも似ている。

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