東京の母子家庭で育った。私の実家は「発生を抑える」べき、存在すべきでない存在だったのか。河野太郎沖縄担当相はそう言っている
▼沖縄の母子家庭が聞けば、痛みや怒りはさらに増すだろう。沖縄に母子家庭が多い背景には経済的困難があり、その背景には本土を守るため米軍占領下に切り捨てられた戦後の27年間がある
▼沖縄相は、構造を是正する日本政府の責任を代表する。その当人が「家族や親戚の支えに甘えてはいけない」と上から目線で説教を始める。自己責任で済ませるなら政府はいらない...
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