沖縄県那覇市は2021年5月20日、市制100年を迎えた。県都の風景や自然、人の営みをカメラで追った。

 那覇の街、東シナ海を見渡す首里城公園。標高約130メートルの高台のさらに上空から見る風景は、地形を巧みに利用して造られた城壁が緑の中に曲線美を描き、奉神門の朱色が朝日に映える。

 2019年に火災で焼失した正殿の復元に向け、22年に工事が始まる。26年までに再建される予定だ。(17日午前、小型無人機で下地広也撮影)

 地元住民や観光客に親しまれてきた市場はコロナの影響で客足が激減。閉店や休業に追い込まれる店も。

 市場とともに生きてきたという女性は「昔の正月や旧盆は押し合いへし合いして、通りが人で埋まった」と懐かしむ。「昔のようなにぎわいが戻ってきてほしい」。マチグヮーが再び活気を取り戻すために、一日も早いコロナの収束が待たれる。(14日、牧志の市場本通りで古謝克公撮影)

 市内で唯一まとまった森林が残る末吉公園。約19ヘクタールの敷地ほぼ全域が県の鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。

 日が落ちて森が暗闇に包まれると、ホタルが光を放ち始める。飛び交うのは淡い緑の帯を描くオキナワスジボタルと黄色く点滅するクロイワボタル。街の光のすぐ近くに、貴重な自然が残されている。(17日午後8時ごろ、50ミリf1・2レンズで15秒間露光、田嶋正雄撮影)

 沖縄伝統のベンガラ色のラインが施された沖縄都市モノレールの車両が、奥武山公園近くを滑るように走り抜け、国場川を渡る。

 夕暮れの街の明かりが川面を照らし、車のヘッドライトが家路を急ぐ。

 県内唯一の鉄道の開業は2003年。「ゆいレール」の愛称で県民や観光客に親しまれ、県都の街並みに溶け込んでいる。(13日、那覇市壺川のJA会館から下地広也撮影)

 那覇市内にサンゴを楽しめる海がある。2013年4月にオープンした波の上うみそら公園のダイビング・シュノーケルエリアだ。サンゴが点在し、魚たちが出迎えてくれる。体験ダイビングや講習で利用される。

 ダイビングサプライヤーSMILEin沖縄代表の武田洋幸さんは「空港から近く便利で観光客に人気」と都市近郊の海をPRする。(12日、波の上うみそら公園の海中で伊禮健撮影)

 新都心地区は1987年に米軍住宅跡地が全面返還された後、大型商業施設や高層住宅が立ち並ぶ街へと発展を遂げた。

 夕暮れ時、新都心公園では多くの市民がランニングやジョギングを楽しむ。

 0歳の息子を連れて3人で訪れた市内在住の夫婦は「週末によく利用する。密にならず、開放的な気持ちになれる」と魅力を語った。(17日、おもろまちで小宮健撮影)