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「まさか」人と会わずマスクも徹底して着けたのに 自身と家族5人が次々とコロナに感染

2021年5月27日 07:49

 沖縄県内で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。1日当たりの感染確認は26日に初めて300人台を突破。家庭内で、市中で-。感染を経験した人たちは「まさか自分が」と口をそろえる。

(資料写真)マスクと体温計

女性が陽性判明時、医療機関から受け取ったチラシ(提供)

(資料写真)マスクと体温計 女性が陽性判明時、医療機関から受け取ったチラシ(提供)

 沖縄市内の特別養護老人ホームで勤務する女性(39)は、自身を含め同居家族6人、親戚2人の計8人が感染した。

 「濃厚接触者の可能性があるので気を付けて」。同居する祖母(93)の通うデイサービスから電話があったのは3月初旬、午後8時半の家族だんらん中。気を付ける間もなく翌日午後、祖母が38・5度の発熱。肺炎を起こし即入院となった。

 「それからがあっという間」。続々と感染が判明した。翌日、だるさを感じた兄。翌々日、「カレーの味がしない」と言うもう一人の兄と両親、そして祖母の食事や排せつの介助を手伝う親戚2人、3日後には、女性自身。祖母以外はホテルで療養した。

 女性は嘔吐(おうと)、下痢、発熱、倦怠(けんたい)感、味覚障がいが10日ほど続いた。「インフルエンザの比でないほど苦しくつらかった」。高齢者と日々接する仕事上、人と会うのは避け、マスク着用を徹底してきた。だが家ではマスクを外し、家族で食事をし、密着して祖母の介護もしていた。「防ぎようがなかった。勤務先で感染者を出さなかったことがせめてもの救いだった」

 生死の境をさまよった祖母は先日やっと退院し、約2カ月ぶりに家族がそろった。女性は「コロナの怖さを知ってほしい。ロックダウンするほど厳しい対策を取り、感染の連鎖を止めてほしい」と訴える。

 「手洗いに消毒、マスク。過剰というほどやってきた。もうどこにいても感染する」。5月18日に感染が分かり、入院している浦添市の飲食業40代男性。自宅療養だったが、数日前からむせ返るようなせきが出て入院した。

 飲食店の料理担当。普段から手洗いや手指消毒に気を使ってきたといい「どこで感染したか全く分からない。家族や同僚に感染者や症状を訴える人もいない」と戸惑う。

 感染が判明後、周辺に陽性者は出なかった。「迷惑を掛けたが、感染が広がらなくて良かった。周りも対策に気を付けているからだと思う」

 感染に至る経緯で思い当たるのは、悪寒がした15日の数日前から体調が優れず「疲れているかも」と感じたこと。男性は「基礎体力を落とさないよう気を付けてほしい」と呼び掛けた。

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