沖縄タイムス+プラス ニュース

SACO最終報告の真相は? 久間元防衛庁長官に聞いた

2016年12月19日 06:00

 日米特別行動委員会(SACO)の最終報告をまとめた20年前に防衛庁長官だった久間章生氏(76)が17日、沖縄タイムスのインタビューに応じた。最終報告の草案に、普天間飛行場の代替施設は「MV22オスプレイ部隊の所属基地として設計される」と明記しながら、最終的に削除されたことについて「米側が沖縄配備を断言できる段階ではなかった」と述べた。

普天間飛行場の移設問題について防衛相当時の米国との交渉などを振り返る久間章生氏=日、沖縄タイムス社

 事故の多いオスプレイ配備に反発が強く、日本側が削除を求めたのでは、という質問には「日本側が言ったのではない。私の頭の中では安全性が高まれば、将来的にオスプレイが主力輸送機になると考えていたが、米軍が自信を持って運用できる状況ではなかった」と日本側からの働き掛けではなかったと強調した。

 一方、日米の自然保護団体が米国防総省に名護市辺野古の新基地建設工事中止を求めた「沖縄ジュゴン訴訟」では、米側の資料として2003年頃にオスプレイに交代するといった具体的な配備計画が、SACOで議論されていたことが判明している。米側作成の草案から「オスプレイ」の文言が削除されたことから、日本側が要望したという見方は根強い。

 久間氏は、SACOに盛り込まれた辺野古新基地建設や東村高江周辺のヘリパッド建設が基地負担の軽減ではなく、機能強化につながるという指摘に「橋本龍太郎首相をはじめ、当時の政府は段階的に縮小し、最終的に基地がなくなればいいと考えていた」と述べ、基地機能強化は日中関係など国際情勢の変化が要因との認識を示した。

 北部訓練場の過半の返還を理由に、ヘリパッド建設に機動隊800人を動員した状況には「反対、反対では進まない。反対があっても造ると決断したから、返還が実現した」と安倍政権の手法に理解を示した。

 久間 章生(きゅうま・ふみお) 1940年生まれ、長崎県出身。80~2009年衆院議員(当選9回)。1996年11月~98年7月と2006年9月~07年7月、防衛庁長官(07年1月から初代防衛相)を務めた。

「沖縄の基地問題」もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

 「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

 住宅の上を飛ばないで…「これってそんなに難しいお願い?」

 基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担

購読者プラン/デジタル購読者プランの会員なら、電子新聞も有料記事も読み放題! 


これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236

あわせて読みたい

関連リンク

沖縄タイムス+プラス ニュースのバックナンバー

沖縄関連、今話題です(外部サイト)

JavaScriptをOnにしてください

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム

沖縄タイムスのお得な情報をゲット!

友だち追加
LINE@

沖縄タイムスのおすすめ記事をお届け!

友だち追加
LINE NEWS