陸上自衛隊は2日、沖縄県宮古島市の陸自「保良訓練場」への弾薬搬入を開始した。午後2時15分ごろ、弾薬を積んだ陸自のCH47大型輸送ヘリが航空自衛隊宮古島分屯基地に降り立つ様子が確認された。同日夜、陸路で保良訓練場へ移送した。

住民を強制排除した後、弾薬を搬入する陸上自衛隊宮古警備隊の車両=2日夜、宮古島市城辺保良

弾薬庫などの施設配置案

住民を強制排除した後、弾薬を搬入する陸上自衛隊宮古警備隊の車両=2日夜、宮古島市城辺保良 弾薬庫などの施設配置案

 陸自は同日午後、電話で市側に搬入する旨を伝えたが、安全確保の観点から搬入時間やルートは示さなかった。座喜味一幸市長は「搬入当日かつ、直前の連絡となったことは残念で、遺憾だ」とのコメントを出した。地元では配備への反対もあり、説明不足との反発を招きそうだ。

 沖縄防衛局は先月、弾薬搬入を5月17日以降に始める方針を市に伝達。座喜味市長は搬入日時やルートを公表するよう求めていた。防衛省関係者によると、船での海上輸送も含めて今後も搬入を進めていく予定。 玉城デニー知事は、自衛隊配備に関し丁寧な説明を求めてきたことから、「事前に十分な情報が共有されなかったのは遺憾で、危機管理の観点からもあってはならない」とコメントを出した。

 陸自は昨年3月、宮古島駐屯地に地対艦・地対空ミサイル部隊を配備。一方、弾薬庫2棟の完成が今年3月末となり、1年間は弾薬がない状態で部隊運用していた。

 吉田圭秀陸上幕僚長は先月27日の記者会見で、ミサイル部隊配備後も弾薬が搬入されていないのは「不十分な状況」と認め、早期搬入の意向を示していた。

 宮古島市への弾薬搬入を巡っては2019年4月、宮古島駐屯地に中距離多目的誘導弾などが保管されていたことが発覚。当時の岩屋毅防衛相が謝罪し、島外へ搬出された経緯がある。