「故障しているようなエンジン音」「バタバタバタ、と大きな音」「雷が落ちたようなごう音」「ゴゴゴゴ、という地響き」-。米軍普天間飛行場所属のUH1ヘリが沖縄県うるま市津堅島の畑に不時着した2日午後11時ごろ、現場近くの住民はさまざまな音を聞いていた。(中部報道部・仲村時宇ラ)

不時着したUH1ヘリのメンテナンス作業をする米兵=3日午後6時57分、うるま市津堅島(下地広也撮影)

不時着翌日も変わらず普天間飛行場を離着陸するUH1ヘリの同型機=3日午後3時57分、宜野湾市(田嶋正雄撮影)

不時着したUH1ヘリのメンテナンス作業をする米兵=3日午後6時57分、うるま市津堅島(下地広也撮影) 不時着翌日も変わらず普天間飛行場を離着陸するUH1ヘリの同型機=3日午後3時57分、宜野湾市(田嶋正雄撮影)

 津堅自治会の玉城盛哲会長(70)は現場からわずか約150メートルほどの距離に住む。2日午後10時半ごろ、自宅上空を通過するヘリコプターの音を聞いた。

 「なにか濁ったような、故障しているようなエンジン音だった」。音がしなくなった後、近隣住民から「ヘリコプターが畑に降りたようだ」という電話があった。

 駆け付けると、真っ暗な畑の中に米軍ヘリが着陸していた。「もし、もっと低い所を飛んでいたらどうなっていただろう」と恐怖を感じながら110番通報した。

 ヘリに手が触れるほどの距離まで近づいたが、5人の乗組員らは特に慌てる様子もなく「冷静で落ち着いているように見えた」という。

 津堅島訓練場水域では、県や市の抗議を押し切ってパラシュート降下訓練が強行されてきた。玉城会長は「住民が声を上げても何も変わらない。もどかしい」と唇をかんだ。

 現場近くに住む画家の森英介さん(46)も2日夜、「ブルドーザーが畑に来たのかと思った」と話すほどの大きな音を聞いた。事故については「今朝、友人からの電話で不時着を知った。見に来てこれだったのかとびっくりした。怖い」と話した。

 現場近くの畑で農業を営む山原茂成さん(75)は「普段からよく低空飛行しているのを見て、危ないと思っていた。訓練場もなくして出ていってほしい」と憤った。