バニラビーンズを活用して「島を活性化させたい」と、バニラハウスで汗を流す沖縄県久米島町鳥島の東江郁世さん(53)。2015年に夫浩明さんの生まれ島に移り住み、3年前から町山城の耕作放棄畑を整備。現在は600坪に900本を植栽し、昨年から収穫している。

バニラの人工授粉に汗を流す東江郁世さん=5月15日、久米島町山城

 東江さんの作付け品種バニラ・プラニフォリアはラン科の多年生つる熱帯植物。薄緑の花が咲き、約17センチの細長いさや状の果実がなる。東江さんは「梅雨の初めに花が咲き、自然界では1%しか授粉できない。しかも開花から5~6時間で花がしぼむので人工授粉が勝負」と楽しそうに話す。

 収穫後、発酵と乾燥を繰り返すと黒く熟成する。生産に手間がかかり高価なため「緑のゴールド」と呼ばれているという。バニラビーンズは香料の原料として香水や、アロマ、スイーツ等に利用され、県内では石垣、糸満、北中城村等で植栽されている。

 東江さんは「年内に3千坪まで拡大し、久米島の特産品を目指して地域活性化に役立てたい。バニラアイランドとして有名にしたい」と熱く話した。(比嘉正明通信員)