[戦後76年]

白梅之塔周辺で、参道の破損箇所を示すいのうえちずさん=13日、糸満市真栄里

慰霊祭で供えるメッセージと花のイメージ=若梅会提供

白梅之塔周辺で、参道の破損箇所を示すいのうえちずさん=13日、糸満市真栄里 慰霊祭で供えるメッセージと花のイメージ=若梅会提供

 沖縄戦で犠牲になった県立第二高等女学校の生徒や教職員ら149人をまつる糸満市真栄里の白梅之塔。その周辺にあるコンクリート製の参道が劣化でひび割れたり破損などが発生し、元白梅学徒が参拝時にケガをするなど老朽化が問題となっている。白梅学徒隊の記憶を継承する次世代の会「若梅会」は修繕に向けた取り組みを始める。

 白梅之塔は1947年建立。同会によると敷地は当初、個人の所有だったが国吉区が「安定的に使用できるように」と土地を買い取り、白梅同窓会に無償で提供している。建立後、同窓会はお金を出し合い記銘碑や階段などの整備を少しずつ進めていった。現在の塔は1992年に改修した。

 一方で、慰霊塔周辺の参道は数十年たって劣化が進み、ひび割れなどが発生。道幅も狭く、元学徒の武村豊さん(92)は2年前に参道の段差で足を滑らせて転倒し、右足のアキレス腱(けん)を切るケガを負った。武村さんは「つえをついても転びそう。大切な場所の慰霊塔に安心して来られるようになれば」と願う。

 若梅会は、参道の修復や拡張など慰霊塔周辺で複数箇所の修繕を予定しており、費用は全体で100万円以上かかる見込み。15日からクラウドファンディングを始め、支援を呼び掛ける。代表のいのうえちずさん(52)は「戦没した同級生に会うための慰霊塔の参拝が、沖縄戦を生き抜いた方にとって危険な場所になってはならない。安心して来てもらえるように修繕していきたい」と語った。