沖縄県豊見城市平良の就労継続支援B型事業所「Common’s(コモンズ)」は14日から、地域住民に無償で弁当を提供している。新型コロナウイルスの影響で、休校になった子どもたちのために、野菜を多めに入れた弁当は好評だ。幸喜利奈代表(34)は「地域の皆さんと交流を深め、顔見知りになり、名前で呼び合える関係を築きたい」と笑顔を見せた。

鶏の唐揚げがメーンの弁当30食を無償で提供するコモンズの幸喜利奈代表(中央)とスタッフ。マスクの下で笑顔を見せる=16日、沖縄県豊見城市

 16日の弁当は、鶏の唐揚げ、エンサイの炒め物、もやしナムル、里芋の煮っ転がし、穴にキュウリを入れたちくわ、サクラ漬け、ごはん。前日の15日に仕込みを済ませ、16日午前7時から幸喜代表のほか、事業所スタッフと利用者の計5人で調理を開始。午前10時45分までに、30食を準備した。

 午前11時にオープンするとたくさんの子どもたちが列を作った。「こんにちは。いくつですか」「三つください」。スタッフから弁当を受け取ると、「ありがとうございます」と大きな声で感謝した。

 高校2年、小学5年、小学3年の男の子を育てる山口愛梨さん(41)は「子どもたちは家から出ず、学校からの課題に取り組んでいる。仕事の日は、昼ご飯を準備して出かけるが、3食とも私の料理だと飽きてしまう。とてもありがたい」と話した。

 友人からの連絡で知った女性(40)は子ども3人と事業所を訪れた。「飲食店で働いているが、営業時間の短縮で経済的に厳しい。昼ご飯もカレーやシチュー、スパゲッティーとメニューが偏っていた。野菜の多い弁当はとてもうれしい」

 コモンズは、豊見城市のこども・子育て応援団に認定されている。幸喜代表は「子どもから高齢者まで、地域の皆さんの役に立ちたいと考えていた。弁当を受け取る人の喜ぶ顔が見るだけでも幸せ」と語った。

 県の子ども未来基金から助成を受ける。18日までの予定で、17、18の両日は40食を用意する。新型コロナの緊急事態宣言や休校措置が延長されれば、継続を検討するという。