人生初のヘアカット-。沖縄県の糸満市立高嶺中学1年の中村苺(いちご)さん(13)が5月29日、病気などで頭髪を失った子らに髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」のため、13年間伸ばした髪を1メートル余り切った。「髪を切るのは寂しかったけど、誰かの力になりたいと思った」と語った。

生まれて初めて切った髪を手に持つ中村苺さん=3日、糸満市内

 4人きょうだいの末っ子で長女。母の松代さん(45)は「初めての女の子だったためか、小さいころからふんわりした天然パーマがとてもかわいらしく思えて髪を切らなかった」と振り返る。

 小学校高学年の時、偶然テレビでヘアドネーションのことを知ったという苺さん。「自分もできるかもしれない」と考え、無意識に伸ばしていた髪はだれかへの「贈り物」になった。

 今回、生まれて初めての美容室で、身長155センチの苺さんのすねまであった髪とお別れ。これまで1本に結んで団子状に結い上げていたヘアスタイルはセミロングになった。

 苺さんは「次は成人式までのばし続けて、また寄付したい」と晴れやかな表情で話した。