「敦煌」「楼蘭」など、西域物の歴史小説で知られる井上靖は幼少年時代を伊豆・湯ケ島で過ごした。「おかのお婆(ばあ)さん」と2人の土蔵暮らし。その日々をつづった「しろばんば」「あすなろ物語」などから日本の古層につながる民俗を掘り起こしていく。  今にも引き込まれそうな川の淵の恐ろしさ。