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オンラインで平和の礎へお参り コロナ禍で本土の沖縄2世も活用 あす慰霊の日に

2021年6月22日 16:00

[戦後76年]

「子どもたちには繰り返し沖縄戦のことを伝えていきたい」と話す大嶺秀樹さん(左)=19日、那覇市内

「平和の礎」について話す宮城正時さん=17日(ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で取材)

「子どもたちには繰り返し沖縄戦のことを伝えていきたい」と話す大嶺秀樹さん(左)=19日、那覇市内 「平和の礎」について話す宮城正時さん=17日(ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で取材)

 昨年から続くコロナ禍で、感染対策のために沖縄県糸満市摩文仁の「平和の礎」にお参りをしたくても直接足を運べない人たちがいる。そんな中、「慰霊の日」の23日に、オンラインツールを活用して、画面を通して思いを伝える遺族の動きが出始めている。

 オンラインで思いを伝える遺族の1人、那覇市の大嶺秀樹さん(50)は大阪生まれ、神奈川育ちの沖縄2世。27歳の時、「自分のルーツを知りたい」と沖縄に移住した。祖母の故花城セイさんからよく聞かされたのは、石垣島で戦争マラリアで失った2歳の息子、貞男さんのこと。「自分が死んだら真っ先に(貞男さんの)手を取って抱きしめたい」と涙ながらに語っていたことを今でも鮮明に覚えている。

 大嶺さん自身も3人の子を育てる父親に。「祖母から聞いた話や沖縄戦のことを子どもたちに伝えていかないといけないと感じている。今回の配信を通して子どもたちに知ってもらいたい」と願う。

 兵庫県宝塚市に住む沖縄2世の宮城正時さん(73)は2014年、同市内で元知事の故大田昌秀さんの講演を聴いたことをきっかけに「平和の礎」に関心を持つようになった。29歳で亡くなった東村出身の叔父・正吉さん、正吉さんの息子で2歳で亡くなった俊英さんの名前を見つけて以来、礎には毎年通っていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、昨年から訪問できていない。

 昨年は本島南部地域の土砂が名護市辺野古の新基地建設に使われることを報道で知った。正吉さんは摩文仁で亡くなった記録はあるが、遺骨は見つかっていない。「叔父の遺骨が混じっているかもしれない土砂を使うなんて人間のやることではない」。23日は「平和な島で

叔父たちには安らかに眠ってほしいと伝えたい」と語った。

◇   ◇

 沖縄タイムス社は23日、大嶺さんや宮城さんら遺族4人の依頼を受け、FECオフィス代表の山城智二さんと本紙記者が代理でお参りする。動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信する。(配信時間は午前11時~午前11時50分)

視聴リンクはこちら→https://youtu.be/rxuESN58BGQ

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