【東京】環境省は22日、有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)、PFOA(ピーホア)、PFHxS(ピーエフヘクスエス)の排出源となり得る施設周辺の河川や湧水などを対象にした2020年度全国調査の結果を発表した。米軍嘉手納基地周辺の湧水シリーガーでは、PFOS・PFOAの合算値で1リットル当たり約1100ナノグラムを検出。国の暫定指針値(合算値50ナノグラム)の22倍に上った。

 県内の調査対象14地点のうち、指針値を超えたのは4地点。シリーガーのPFOS値は全国で2番目に高く、嘉手納基地に近い大工廻(だくじゃく)川もPFOS430ナノグラム、合算値約450ナノグラムと高濃度だった。

 有機フッ素化合物の汚染状況を把握するため、環境省は19年度に初の全国調査を実施。20年度から、PFHxSも調査項目に位置付けられた。

 うるま市の湧水アカザンガーはPFOS53ナノグラム、PFOA130ナノグラム。この地点は県内のPFHxSの調査対象にもなっており、全国で3番目に高い1リットル当たり17ナノグラムが検出された。

 泡消火剤を保有・使用する施設や、廃棄物処理施設などが排出源になり得るという。

 環境省は、高濃度で検出された地点について「飲用の利用はないと聞いている」と説明。「自治体と連携し、飲用に関する注意喚起や汚染状況把握を進める」としている。