戦争体験者の証言を記録する民間団体の企画展が先週、東京であった。語り部の象徴的存在で、昨年11月に99歳で亡くなった安里要江さんの証言パネルも展示されていた

▼「兵隊が『子どもを泣かすと殺すぞ』だから、泣かさないように必死になる」「娘はおっぱいを吸えなくなっていた。呼吸が止まっていた」。76年前、糸満市の壕で生後9カ月の娘を失った体験が記されていた

▼安里さんは、沖縄戦で夫と2人の子を含む親族11人を亡くした。二度と思い出したくない「本当の戦争」を何度も語り続けたのは、次世代に同じ経験をさせないという強い思いからだ...