[ニュース断面]
 沖縄戦戦没者の遺骨が混じった南部の土砂が、名護市辺野古の新基地建設の埋め立てに使われる可能性が顕在化して迎えた今年の「6・23」。玉城デニー知事は平和宣言で遺骨収集に触れ、沖縄戦への国の責任を問い直した。一方、首相として初めて慰霊の日に臨む菅義偉氏は、自身が肝いりで手掛けてきた沖縄振興を前のめりに強調したが、県側からは「どこまで沖縄の気持ちを分かっているのか」と冷ややかな反応も漏れた。(政経部・大城大輔、下地由実子、東京報道部・新垣卓也)

 「国の責任において一日も早いご遺骨の収集、不発弾の処理を行ってほしい」

 知事は、例年は触れない「遺骨」を宣言に盛り込んだ。県幹部は「戦後76年たっても、こうした問題があると県内外に伝えたい知事の思いだ」と解説する。

 式典会場から約100メートルの場所では、この問題を取り上げてきた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表が、沖縄防衛局の埋め立て変更承認申請を不承認とするようハンガーストライキをしていた。

 知事は急きょ、前日に面会を決めた。...