今年2月、沖縄県浦添市の伊祖トンネルに近い国道330号でダンプカーが対向車線に進入し親子2人が死亡した多重事故で、県警は24日、ダンプカー運転手の60代男性を任意で聴取した。捜査関係者によると「事故当時の記憶がなく、覚えていない」との趣旨を話しているという。県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑での立件を視野に任意で調べる方針。

 事故で意識不明となっていた運転手の男性は、数日後に回復。県警は体調面を考慮しながら聴取のタイミングを調整してきた。

 これまでの捜査で、ダンプカーの車体に異常がないこと、押収した運転手の勤務記録などから過労運転の可能性は低いことが分かっている。持病も確認されていない。

 ダンプカーの大幅な速度超過があったとみられるが、県警が車両を調べたところ車両搭載の運行記録計器(タコグラフ)の用紙が計器から外れ、記録が残っていなかった。

 県警は、事故直前を捉えたドライブレコーダーの映像や現場にブレーキ痕がなかったことなどから、運転手が何らかの原因で意識を失い制御不能に陥っていた可能性があるとみて慎重に調べを進めてきた。

 事故は2月11日午後1時20分ごろ発生。対向車線に進入したダンプカーが鉄柱をなぎ倒し、乗用車がその下敷きになって...