航空自衛隊は26日、那覇基地(沖縄県)から有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が流出した事故で、泡が飛散した那覇市内の住宅2軒を洗浄した。住民の要望を受けたもので、今年2月の事故後こうした対応は初めて。

PFOSを含む泡消火剤が飛散した住宅の玄関などを洗浄する航空自衛隊員ら=26日、那覇市

 洗浄作業があったのは、那覇基地に近い市赤嶺の民家と、その家族の住宅2軒。民家の主が4月に那覇基地や那覇市に洗浄を依頼し、5月に空自が現場を確認していた。

 作業は26日正午から約30分間。自衛隊員5人が玄関の扉や床、門扉、車庫の扉などにスプレーで水を拭き掛け、布で拭き取った。那覇基地によると、PFOSを含む消火剤について技術的な基準を定めた環境省と消防庁の合同省令に基づいた作業という。

 現場を訪れた自衛隊員らは、民家の主が「今後事故がないようにしてほしい」などの要望を伝えようとすると「今日は作業だけなので、基地を通してほしい」と遮った。

 民家の主は作業後、報道陣に「私は被害者なので要望を伝え、情報を聞く権利があるはずだ」と指摘。「事故当日は孫が家の前で遊んでいたし、すぐそばには学童もある。家の洗浄だけでは安心できない」と話し、泡が飛んだ地域の住民の健康調査を要望した。