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沖縄県の協議要請拒否、辺野古工事再開 翁長知事「絶対阻止する」

2016年12月28日 07:25

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府は27日、翁長雄志知事が求めていた事前協議を拒否し、キャンプ・シュワブ沿岸部の埋め立てに向けた工事を再開した。知事は「絶対に新辺野古基地を造らせない」と述べ、あらゆる権限を使って新基地建設を阻止する決意を改めて示した。民意に反する新基地建設を強行的に進める政府の姿勢に、県内から強い反発が上がっている。

クレーン車がオイルフェンスをつって砂浜に並べた=27日午後4時すぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ(阿部岳撮影)

 工事再開を前に、知事は27日午前、首相官邸で菅義偉官房長官と会談し、再開前の事前協議を求めた。これに対し菅氏は「わが国は法治国家で確定判決の趣旨に従って工事を進める」と協議を拒否した。

 防衛局は27日午後2時、作業を開始した。海上保安庁のゴムボートが使用する浮桟橋やオイルフェンス設置に向けた準備と、作業ヤードの草刈りなどの整備作業を実施した。シュワブの海岸に浮桟橋の部品やオイルフェンスがクレーン車で並べられた。

 28日も引き続き作業を進めるが、波が高いため海上での作業は年明けになる可能性がある。

 工事再開を受け、知事は「県民の怒りと悲しみはとても大きい」と政府を非難。「簡単に物事は進まないということを申し上げたい」と述べ、知事権限を行使することで新基地建設は困難だとの見方を示した。

 県は、埋め立て承認時に留意事項として付した本体工事前の事前協議を防衛局へ要求している。これに対し防衛局は27日、県へ送付した文書で、既に事前協議は終えているとの認識を示したという。

 防衛局は岩礁破砕許可が期限を迎える3月末までに可能な限り工事を進める考え。県は、知事権限により工事を止め、土砂投入を防げるかが焦点になる。

 キャンプ・シュワブのゲート前には27日早朝から新基地建設に反対する市民が最大約200人集まり、資材搬入を警戒した。工事再開の報が入ると、シュプレヒコールで抗議の声を上げた。

 工事は国と県の和解で今年3月に中断して以来、約10カ月ぶりの再開。

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