沖縄県石垣市の屋良部半島の大崎海域の沖合で、JTB沖縄がマリンレジャー事業の拠点として、巨大な人工浮島(ポンツーン)の設置を計画していることが分かった。海面利用の権利を持つ八重山漁協(上原亀一組合長)が、26日の通常総会で計画を賛成多数で了承した。設置には岩礁破砕等申請を伴うため、再び漁協の了承を経る必要があり、運用開始は2023年以降を見込んでいる。JTBによると、観光用の人工浮島が設置されれば国内で初めて。

(資料写真)空から見た石垣島

(資料写真)空から見た石垣島

 大崎海域の海岸から約330メートルの沖合に縦27メートル、横50メートルの浮島を設置。ここを拠点に半径500メートルの範囲内でシュノーケルやダイビングをしたり、グラスボートを係留したりする。海中展望室、飲食などのサービスも提供し、更衣室やシャワー室、ロッカーを備える。

 26日の漁協総会にはJTB沖縄の担当者も出席。「日本で最初の事業として注目されている。八重山観光の大きな武器となるよう一生懸命、努力する」と説明し、理解を求めた。

 採決では出席した組合員32人の大半が賛成し、反対意見は上がらなかった。

 上原組合長は一部が賛成しなかった理由を「反対ではなく注文。『漁船航行の邪魔にならないように』ということで、基本的には推進だ」と語った。

 岩礁破砕の審議も予定されたが、出席者から具体的な内容が分からないと異議があり、見送った。面積や位置など詳細が確定した段階で再度、総会に諮る。

 計画の海域は屈指のダイビングスポットでもあり、上原組合長は八重山ダイビング協会と海域利用を巡り、調整していく考えを示した。