ひろがる明日SDGs

「おじぃになっても釣りがしたいから」ごみ拾い続ける高校生2人がCMに

2021年6月29日 07:19

[ひろがる明日 SDGs]

CMの撮影に臨む古謝真南斗さん(右端)と伊野波有志さん(右から2人目)=4月4日、中城村内

古謝真南斗さんと伊野波有志さんを紹介した昨年3月9日の沖縄タイムス紙面

CMの撮影に臨む古謝真南斗さん(右端)と伊野波有志さん(右から2人目)=4月4日、中城村内 古謝真南斗さんと伊野波有志さんを紹介した昨年3月9日の沖縄タイムス紙面

 沖縄県中城村在住の古謝真南斗(まなと)さん(15)=美里工業高1年=と伊野波有志(ゆうじ)さん(15)=北中城高1年=が7月1日、公共の啓発CMを手掛ける公益社団法人「ACジャパン」のCMに出演する。2人は中城中学校で「釣り部」を名乗り、釣りざおとビニール袋を持ち歩いてごみ拾いを始めた。「俺たちはただ、おじぃになっても釣りがしたいだけなんだよな」。中学時代につぶやいた言葉は今後2年間、沖縄県内のテレビやラジオで紹介される。

 本紙は昨年3月9日紙面で2人の活動を紹介。記事を見たアドスタッフ博報堂(那覇市)の福井啓示さん(49)は「背伸びせず、自然体でやっている少年たちの姿が魅力的。中城の景色と一緒に、ありのままを撮りたい」とACジャパンに企画を持ち込んだ。国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)の視点からも、2人の活動を発信したいと考えたという。

 ACジャパンの2021年度地域キャンペーンのテーマは「沖縄の宝を大切に」。福井さんの提案は、県内7社の広告代理店が応募した33作品の中から選ばれ、今年4月に中城村内で撮影された。

 CMでは、鼻にストローが刺さったウミガメの動画が2人のごみ拾いのきっかけになったことを紹介。「沖縄の宝、その『美(ちゅ)らさ』を守るのは、私たちです」と訴える。

 記事に載った時よりも背が伸び、声変わりした2人。CMの撮影現場では慣れた手つきでごみ拾いをし、砂浜のペットボトルや履き捨てられた靴などを集めた。相変わらず減らないごみを前に、伊野波さんは古謝さんにおどけて言った。「俺たちが腰を痛めるのが先か、海がきれいになるのが先か、だね」

 CMは7月1日の午後以降、ACジャパンの「地域キャンペーン」のサイトからも視聴できる。(中部報道部・平島夏実)

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