「向こうで何が起こったのか、何も分からない」。米フロリダ州で現地時間の1日、元米兵の男(30)に沖縄県の24歳女性が殺害された事件で、被害者の親族や友人が6日までに本紙の取材に応じた。親族の男性は「なぜ、私たち遺族側が事件の詳細を報道で知らなければいけないのか」と悲痛な胸の内を訴える。大切な家族を殺害されても、事件に関する情報が遺族に十分伝えられていない現状を嘆いた。

米国で日本人女性が殺害された事件。詳細な情報は遺族に十分に伝えられていない

 親族や友人によると、今年1月、被害者が「外国人の彼氏ができたから会いに行く」と話していたという。「お盆には帰る」と周囲に話し、会うために5月下旬に渡米した。この「彼氏」が被害者を殺害した容疑者の男とみられる。

 渡米前の4月、祖母の仏壇に線香を上げに来たという被害者。「行ってきます」と話していたのが、親族と交わした最後の言葉になった。

 今月2日、母親の元に被害者が亡くなったと一報が入った。翌日、父親が在沖縄米国総領事館に駆け込んだが「詳細は調査中」と突き返されたという。

 事件を知った高校時代の友人は「友達も多く、明るい子だった。なぜ彼女が…」と声を詰まらせた。

 親族の男性は「誰にでも優しい子。かわいそうでたまらない」と涙を浮かべ「なぜ殺害されたのかも分からない。顔を見たい。帰ってきてほしい」と訴えた。