報道の在り方について識者に意見を聞き、紙面の質向上につなげる「沖縄タイムスと読者委員会」の第18回会合が7日、那覇市の沖縄タイムス社であった。阿部藹(あい)氏(IAm共同代表理事)、榎森耕助氏(お笑い芸人・リップサービス)、我部政明氏(沖縄対外問題研究会代表)に第3期委員を委嘱し、高校生部活主将の自死問題や復帰の日報道などについて意見を交わした。

沖縄タイムスの紙面について意見を交わす(右から)阿部藹氏、我部政明氏、榎森耕助氏=7日、那覇市・沖縄タイムス社

 「せやろがいおじさん」としても知られる榎森氏はコザ高校で運動部主将を務めた男子生徒が顧問から日常的に叱責(しっせき)を受け、1月末に自殺した問題に関し「経緯は紙面を追えば分かりやすい印象だった。再発防止が徹底されていないと感じているので、紙上で問題点を際立たせてもよかった」と指摘した。

 我部氏は5月15日の「復帰の日」関連の報道について「(復帰から)『50年』は結構長い。ひとくくりでやるには無理があるのではないか。企画を練ってほしい」と希望した。

 米軍施設などからの有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)流出に関して阿部氏は「日米安保条約や日米地位協定以外の視点、例えば国際人権法の水の権利や健康に関する権利などからも議論できる」などと提言した。

 3人の委嘱期間は2021、22年度の2年で、年3~4回の会合で記事や紙面への意見、提案を出してもらう。