沖縄伝統音楽湛水流の大家・蔵本繁雄氏(1903~2007年)がうるま市の平安座小学校教員時代に編集・発刊した「唱歌教材集」(1930年12月)に宮良長包作曲の「えんどうの花」「ちゅんちゅん雀」が楽譜付きで収められている。教材集の「えんどうの花」の3番の歌詞の最後は「わたしゃひとりで 居りました」とあり、現在歌われる「わたしゃ一人で 帰りましょう」と異なる。教材集は1冊しかなく、保管する三男の幸一さん(81)=沖縄市=は「宮良長包音楽の研究や検証に役立ててほしい」と話している。(学芸部・西里大輝)

 繁雄氏はうるま市勝連平安名出身。19歳の時、那覇市首里にあった尋常小学校正教員講習会(教員養成所)に入り、宮良長包(1883~1939年)から音楽指導を受けたという。古典音楽を志したのも音楽会で安冨祖流の金武良仁(1873~1936年)と長包の三線とピアノの「稲まづん節」の合奏に大きく感動したことがきっかけだった。...