サシグサ(和名・タチアワユキセンダングサ)を使ったメロンパンがこのほど完成し、沖縄県南城市の喫茶店「joy工房&茶屋」で販売されている。開発したのは糸満市大里の照屋瑠美子さん(61)ら5人のグループ。照屋さんは「年に一度でも学校給食に出してもらい、多くの人にサシグサの存在を知ってもらえたら。義父の畑に生えるものでも作りたい」と夢を描く。(南部報道部・又吉健次)

サシグサのメロンパンを手にほほ笑む(前列左から)當銘ひろのさん、照屋瑠美子さん、中田有美さん、(後列左から)新垣友紀さん、徳田あかねさん=11日、八重瀬町仲座のひびき・あいファーム

【写真】生い茂るセンダングサ

サシグサのメロンパンを手にほほ笑む(前列左から)當銘ひろのさん、照屋瑠美子さん、中田有美さん、(後列左から)新垣友紀さん、徳田あかねさん=11日、八重瀬町仲座のひびき・あいファーム 【写真】生い茂るセンダングサ

 元養護教諭の照屋さん。高齢の義父が手入れできずにいた畑の活用を考えていた昨年9月、サシグサの商品開発で知られるjoy工房の與儀喜美江さん(57)と出会う。サシグサについて話を聞き、高い栄養価などの魅力を知るうちに今年2月、「パン好きな子どもたちに食べてもらうために、サシグサでメロンパンを作ろう」とひらめいた。

 当時勤めていた糸満市役所の同僚に声掛け。徳田あかねさん(28)、中田有美さん(25)、新垣友紀さん(31)、當銘ひろのさん(26)の4人の管理栄養士との試作品作りが始まった。

 サシグサの緑色を生かす、苦味は抑える、外はカリカリで内側はしっとりの食感に-と試行錯誤。サシグサパウダーの量を変えるなど16パターンを作り、照屋さんが「イメージ通り」という品が4月に完成した。徳田さんは「みんなで議論して作ったので、すごく達成感がある」と喜ぶ。

 那覇市の授産施設などが製造し1個250円(税込み)で販売する。市販品は小ぶりで、施設で使える材料などに制約があり100%理想とするものとは異なるが、照屋さんは「サシグサの苦味や味に反応する人がいる」と手応えを感じている。「厄介者といわれる植物が役立っている。人間も同じで不必要な人はいないことも伝えられたら」。

 商品名「しあわせをよぶさしくさメロンパン」は予約注文。