[未来へ#いのちを歌おう]

瀬底小学校の児童らに歌を披露する玉城千春さん=14日午後、本部町・同校

 沖縄県出身女性デュオKiroro(キロロ)ボーカルの玉城千春さん(44)が県内小中学校を巡る特別授業「未来へ#いのちを歌おう」が14日、本部町立瀬底小学校(島袋ゆかり校長、児童59人)の体育館であった。玉城さんは歌手になるまでの道のりや、母校・読谷中学校の生徒たちと作った新曲「命の樹」の弾き語りなどを披露。真剣な表情で聞き入る全校児童に向けて「好きなこと、楽しいこと、大切なことが夢の種になる。その小さな種を自由に育ててくださいね」と語り掛けた。

 沖縄タイムス社のSDGs(持続可能な開発目標)企画の一環で、瀬底小は初めての巡回校となった。5年の関口真(ま)生(いく)さん(10)は「自分の好きなことに打ち込んで夢をかなえた千春さんの話を聞いて、プロ野球選手を目指して頑張ろうと改めて思った」と話した。

 特別授業は36の企業・法人が協賛。窓を開け冷風機を設置して換気するなど、新型コロナウイルスの感染予防策を徹底して実施した。

 玉城さんは芸能スクールのオーディションに受からず落ち込んだ小学生の頃の思い出や、中学3年で初めて作った代表曲「未来へ」の誕生エピソードなどを紹介。24歳までにNHK紅白歌合戦に3度出場するなど人気アーティストに登りつめた一方で、喉を痛めて半年間休業した経験を語り「もうだめだと思ったら、いったんお休みしたり、環境を変えたりすることで新しいことを見つけられるかもしれない。誰かに助けを求めてもいい」と呼び掛けた。合間には「未来へ」「Best Friend」のほか、読谷中に実在する桜の木をモチーフにした「命の樹」を伸びやかに歌い上げた。

 瀬底小の島袋ゆかり校長は、玉城さんが読谷中1年の時に英語を教えた恩師で「千春さんは当時から、ヒマワリのように周りを明るくする子だった。これからも、みんなに夢と希望と大きな愛を与える存在になってほしい」とエール。6年の千野心(ここ)海(み)さん(12)は「『命の樹』にあった、私たちはみんな特別という歌詞がすっと心に入った。生の歌声を聞けて感動した」と笑顔を見せた。