沖縄県石垣市出身の「書浪人」善隆さん(53)のデビュー20+1周年記念展示会「日書墨書な日々」が20日、那覇市のリウボウ7階美術サロンで始まった。スマートフォンの機能を使うと白と黒が反転する仏画や動物画など新作50点を展示している。午前10時~午後8時。入場無料。26日まで。

スマホの機能を使うと白と黒が反転する動物画や仏画を描く書浪人善隆さん=20日、沖縄県那覇市のリウボウ7階美術サロン

スマホの機能で白と黒を反転させた仏画(反射したライトの光も白と黒が反転しています)

スマホの機能を使うと白と黒が反転する動物画や仏画を描く書浪人善隆さん=20日、沖縄県那覇市のリウボウ7階美術サロン スマホの機能で白と黒を反転させた仏画(反射したライトの光も白と黒が反転しています)

 筆と墨を使った独創的な文字や絵を描き、県内外で活躍してきた。宮本武蔵の「素浪人」にちなみ、「書浪人」を名乗っている。昨年の20周年記念展示会は新型コロナウイルスの影響で開催を断念していた。

 2001年、日本テレビの番組「マネーの虎」のタイトルを揮毫(きごう)し、本格的にデビュー。大阪市のなんばグランド花月の近くにあり、うどんが入っていないことから「すべらない」と芸人たちに人気がある「肉吸い」を生み出した名店「ちとせ」ののれんの文字を書いたことでも有名になった。

 上皇上皇后両陛下の前で揮毫した経験もある。最近ではスマホの機能を使うと、白と黒が反転する仏画やライオン、キリンといった動物画を描いてきた。頭の中で白と黒を反転させ、木や石、皮膚、毛などの質感を出しているという。

 イタリアの美術館でレオナル・ド・ダビンチの作品に触発され、「これまでにないもの、沖縄の文化を取り入れたもの」を目指し、紅型のぼかし筆にヒントを得て、白黒反転の作品にたどり着いたという。

 善隆さんは「筆で描く世界が広がった。言葉や文字では説明できない。ぜひ展示会に来て、スマホをかざして、白と黒を反転させてほしい」と呼び掛けている。