[法務・税務の専門家がもめない相続教えます](9)

 相続トラブルの典型ともいうべき三つの類型について取り上げたい。「預金の引き出し」「特別受益」「寄与分」の問題である。

 まず、「預金の引き出し」だが、例えば、子供のうちの一人が親から信頼されて面倒を見ていた時に、諸費用として親の預金を引き出していたとする。それを知った周りの誰かが預金の引き出しを「おかしい」と考えれば、あらぬ疑いをかけられることもある。逆にこっそり使ってしまう事例もある。

 これが裁判になると、かなり大変だ。「誰が、何のために使ったか」について1件ずつ調べられることになる。

 次に「特別受益」。例えば、...