沖縄県与那原町東浜で迷子になった6~7歳の猫モモが20日、2年3カ月ぶりに飼い主の元に戻った。地域で見守ってきた人らが連携し、本島中部に引っ越した飼い主の女性(38)を捜し当てた。22日、同町で恩人たちに会った飼い主は「皆さんのご厚意で帰ってきた。感謝の気持ちでいっぱいです」と瞳を潤ませた。

2年3カ月ぶりに再会したネコのモモを抱く飼い主の女性=22日、与那原町与那原のよなばる商店

 モモは2019年4月、飼い主と住んでいたマンション1階を出たきり戻らなくなった。飼い主は周辺のマンションにチラシを投函(とうかん)し、町内をあちこち捜し回ったが、捜せないまま同年12月に引っ越した。

 東浜区の女性(30)は2年後の今年5月、自宅周辺で車を運転中、カラスに襲われるモモに気付いた。引き返すとカラスは逃げ、以来毎晩のように見守った。20日、飼い主が配ったチラシを自らのSNSに投稿していたことを思い出し、事態は急展開した。

 撮影したチラシには飼い主の電話番号が写っていなかった。「よなばるネコの会」に相談したところ、メンバーがつてをたどってその日のうちに飼い主と連絡をつけた。

 メンバーの舩谷政喜さん(44)はモモを連れて飼い主宅へ急行。飼い主も短いしっぽや鳴き声から間違いないと確信した。「寝ている時におなかの上に乗ったりと甘えてくる」。野良猫時代の険しかった顔つきも優しくなった。

 モモを見守ってきた女性は「飼い主の元に戻って良かった」と涙を浮かべた。一般に野良猫になってしまった飼い猫はストレスが大きく、長生きが難しいという。ネコの会の大城真理絵会長(40)は「野良猫は死と隣り合わせ。2年たって戻れたことは奇跡」と喜んだ。(南部報道部・又吉健次)