【宮古・八重山】台風6号は足が遅い。接近に警戒を続ける先島諸島では、避難所に身を寄せた高齢者が「古い家が長い暴風に耐えられるか心配だ」とこぼした。島を結ぶ橋も通行止めが続き、「買い物に行けない」「早く過ぎ去ってほしい」と願う声が聞かれた。

台風6号に備え避難所で昼食をとる市民=22日午後0時半ごろ、石垣市健康福祉センター

 宮古島市消防本部によると22日午前9時ごろ、市城辺保良の80代男性が自宅玄関先で風にあおられて転び、尻や肘、腰を打撲した。市平良西里では駐車場に止まっていた車1台に風であおられたシャッターが当たり、擦り傷が付いた。

 宮古島と橋で結ばれる池間島や来間島、伊良部島では21日から橋が閉鎖され、往来ができなくなっている。来間島の大浦邦夫さん(73)は、通行止めが長引くと宮古島で食料や日用品が買えず困るといい、「台風の影響が長引かないか心配だ」と話した。

 池間島の仲間広二自治会長は、島で急病者が出た時のことを不安視する。「停電になるとエアコンも使えず高齢者の熱中症の恐れも出てくる。早く台風は過ぎ去ってほしい」と願った。

 石垣市も次第に風雨が強まった。農業の西里裕子さん(72)は午前10時すぎ、夫(80)と一緒に市健康福祉センターへ避難した。自宅は築40年のトタン屋根といい「あちこち老朽化している。暴風域の時間が長いと耐えられるか、心配だった」と話した。

 先に避難していたパートの女性(63)は「すきま風で窓がヒューヒューと音を立てて怖い。1人暮らしなので自分に何かあったらどうしようと不安だった。今は安心です」と語った。

 一方、台風のため臨時休業が相次ぐ商店街を歩いていた観光客の女性は「おなかが減ったけど食べる所がない」と嘆いた。